●VSCのこれまでの経緯

 わたしは、これまでの10年間、全国で約300件の動物病院の開業コンサルティングを行ってきました。しかし、勤務医制度の整った動物病院があれば、勤務医として臨床を続けたいとの希望を持つ多くの獣医師がおられるのに、勤務医制度の整った動物病院が非常に少ないことがわかってきました。
  1999年に米国の動物病院を視察したところ、米国では多くの若い獣医師が開業ではなく勤務医を選べるような環境があり、そのために、企業病院(企業の経営する動物病院)が大きな役割をしていることがわかりました。 そこで日本でも、企業病院をつくって、動物病院の勤務医制度を確立しようと思いました。
  (株)ブイエスシーという会社を2000年2月に設立し、準備段階を経た後、2002年から直営病院の設立を行い、これまでの4年間の間に、札幌、関東、東海、関西に30件の直営病院をつくってきました。直営病院で働く獣医師は、2006年7月時点で男性34名、女性48名の計82名で、この中で4年以上の臨床経験者が56名です。

●VSCの獣医師に対する役割

 米国の例を見てみると、 VSC のような企業病院には、獣医師に対して次のような役割があると思います。
 
  第一に、開業を選ばずに勤務医を選ぶ人の受け皿になることです。他業界の例を見ても明らかなように、小さな組織では安定した雇用の場をつくるのに限界があり、少なくても 50 人以上の組織でないと勤務医制度の確立は難しいと思います。
  第二に、獣医師が臨床に専念し、動物病院の分業化を発展させることです。臨床以外の経理、人事、総務、 IT 等は獣医師以外のスタッフがやるほうが効果的です。
  第三に、対外交渉を有利に進めることです。大型物件への不動産交渉、融資の交渉、薬その他の仕入れの交渉、医療器械の交渉、勉強会の企画なども組織でやった方が有利です。
  第四は、リスクの分散が図れることです。これから、動物病院が過密化して動物病院の業績不振のリスクが高まると考えられます。個人で開業すると業績不振の場合に対策が限られますが、企業病院は業績不振に陥った場合に、スクラップ&ビルトで、病院を撤退して新たにやり直すことが容易にできます。

●VSCのお客様に対する役割

VSC のお客様に対する役割には、次のことを目指しております。
  第一に、動物医療に対する安心感をお届けすることです。個人の病院ですと、診療内容がその院長によって千差万別ですが、 VSC の病院ですと、一定レベルの診療の標準化が成されており安心できます。
  第二に、グループ内で頻繁に臨床勉強会を実施していますので、先進的な動物医療をお客様にお届けすることができます。
  第三に、グループ内での紹介ができます。一人の獣医師が全ての診療科目を専門的に勉強するのは不可能ですので、組織力を活用して、別の獣医師を紹介することが可能です。

 

●ホームページの開設

 2005 年 5 月1日に VSC のホームページを開設しました。これまで、ホームページの開設を遅らせてきたのは、体制が整うまでにかなりの期間が必要だったためです。
  VSC を企業病院として機能させることはそんなに簡単なことではありませんでした。様々な試行錯誤を経て、やっとここまでたどりつけたのです。
  お客様はじめ、獣医師の皆様、お取引先様、その他多くの関係者の皆様に対して、今後も最大限の努力をしていくつもりですので、ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

株式会社ブイエスシー  代表取締役 西川芳彦

 

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