アメリカでは、若い獣医師が開業を選ばずに勤務医を選ぶケースが増えているといいます。その最大の理由は、時間のゆとりが持てるということが大きいようです。今の若い獣医師は親が離婚したというケースが多いために、お金よりも家族との時間に重さをおく傾向があり、このことが勤務医増加の大きな理由になっています。
アメリカの開業医と勤務を比較すると、下表のような違いがあります。
| 開業医と勤務医の長所と短所 |
開業医 |
勤務医 |
| 自分の思う形の病院、診療 |
○ |
△ |
| 高い収入の期待 |
○ |
△ |
| 地域社会、業界での地位 |
○ |
△ |
| 診療意外の仕事の多さ |
× |
○ |
| 働く時間の長さ |
× |
○ |
| 借金のリスク |
× |
○ |
| 収入の不安定のリスク |
× |
△ |
アメリカと日本の動物病院の最大の違いは、アメリカの勤務医の給与水準が日本に比べて高いということです。
アメリカで勤務獣医師として活躍しておられる西山ゆう子氏によると、アメリカの臨床医師の年収は下表のようになります。(ただしロサンゼルスは全米でも給与水準が高い地域です。)
| 全米獣医師の平均収入 |
103,106ドル(J_AVMA VOL.228,2005) |
| ロサンゼルスの勤務医の平均給与(年収) |
新卒 |
55,00 〜50,000ドル |
| 中堅 |
60,000〜90,000 |
| ベテラン |
90,000〜120,000ドル以上 |
アメリカで勤務獣医師の年収水準が高くなったのは、VCAやBanfieldのような企業病院が増えたことも大きく寄与しているといわれます。下図。なぜなら、企業病院が獣医師を診療に専念させるという理念のもとに組織化を図ってきたために、高度に分業化、専業化された診療システムが実現し、結果として飼い主が以前よりも高額な新良品を支払うようになっているという傾向があるからです。

VCA 人材募集パンフレット