|
2 of 2
Q:産休などの心配ですか?
A:パートで雇ってくれる病院はなかなかありません。そういった面でも企業病院というのは働きやすい制度を持つことができると思います。現在は週2日くらいの休みですが、寝る時間以外は全部仕事に費やしてもいいほど楽しいのです。
Q:女性獣医師同士の横の繋がりの中で、結婚・出産についての話も出るのですか?
A:今、私の先輩の先生は子育て中なんです。ご主人が同じ職場で、子どもに何かあったときは片方が病院に連れていくなどしています。子どもがいて「今日はちょっと早めにあがらせてもらいたい」というときや、子どもの用事で休みたいから休日を交換してほしい、などという対応ができます。理解ある人たちが多くいる環境はいいものだと思います。
Q:今後の希望や理想はありますか? 企業病院の一員として、獣医として。
A:企業病院の獣医師としては、現在はまだまだ所属している獣医師自体が少ないのでそこまでうまく回らないですが、無理が利く人や、パートというかたちで働く人、休日だけ働く人など、いろんな選択肢があってもよいと思いますし、夜間だけ来る先生がいてもいいと思います。そうすると完全に仕事から離れずに一生続けていくことができます。仲間の先生の中にも、子育てが一段落してから「獣医の資格を持ってるから獣医の仕事がしたい」と思ったけれどどこも雇ってくれなかった、という状況から来た人がいます。もちろん女性の努力と男性の理解、家庭のバックアップ、たくさんの要素が必要ですが。すでに年をとってしまった人というのもいますから体力的にも難しい場合がありますが。
また獣医としての今後の理想は、私はもう少し若い頃には、専門医としてバリバリやっているような先生にすごく憧れて、そういう病院に勤務したいと思っていました。しかし今、私が一番やってて楽しいのはホームドクターとしての仕事です。うちは犬を飼っていて犬と一緒に過ごす時間が一番楽しいんです。それをどう充実させていくかということを考えると、食べ物だったり、病気のケアだったりします。うちの子は先天的に心臓に疾患を持って生まれました。常に食事に気をつけたり病気の予防などをしておく必要があります。いろいろと気をつけていても外耳炎になったり、皮膚病なんかが出たりします。これから歳をとって、きっとこの子はまた心臓が悪くなって寝たきりになってしまう、という心配もあります。 私はまず、ホームドクターとして総括的にその子のライフスタイルや患者さんのライフスタイルを考慮して、自分がやってあげられる範囲を見極めてできるだけやってあげ、専門的な治療に関しては専門医に任せればいいと考えています。ですから、その見極めをきちんとつけることが重要でしょうか。寝たきりだったら寝たきりで、どこまでケアしてあげられかとか、どれだけ楽しい時間を長く作ってあげられるかとか、そういったことにすごく興味があります。
2of 2
|