今回の成長率低下の状況は,ある程度予想していたこと
でした。しかし,もう少し予想がはずれて,上向いていて
ほしいという希望を持っていたのも事実です。
今回の動物病院の成長率急落の要因として次のようなこ
とがあると思います。
●高い成長率はいつまでも続かない
非常に単純ですが、2桁の成長率というものは長く続く
ものではいということです。
近年の成長商品の代表的なものを考えてみると,携帯電
話,インターネット,宅配ビジネス,どれをとってみても
10年以上2ケタ成長を続けている商品は非常に少ないので
す。「平成の失われた10年」といわれる経済の停滞期に10
年にわたって我が動物病院業界が2桁成長を続けてきたの
は,非常にまれな例といえます。
●ベットの販売頭数の頭打ちと動物医療の一巡
犬や猫を「もらう時代」から「買う時代」になって純血
種が増えたことが,動物病院の成長に大きく影響を与えた
ことは間違いありません。しかし,高額なペットを購入し
て動物病院に継続的にお世話になるためには,ある一定以
上の収入が必要であることも事実です。新たにペットを購
入して,動物病院を新規に利用する人が減ったということ
から,動物病院を利用する飼い主さんに動物医療が一通り
いきわたったということがいえると思います。